三重県トライアスロン協会 会員各位

拝 啓

 アスリートの皆様におかれましては日ごろの弛まぬトレーニングに敬意を表するとともに、三重県トライアスロン協会の活動へのご協力に対しお礼を申し上げます。

 また関連団体の皆様におかれましては、弊協会へのご指導ご鞭撻ならびにご協力を賜り誠にありがとうございます。

 この度、弊協会の事務局の怠慢によって、長年にわたりアスリートの尊厳を著しく傷つける事案がいくつか発覚しました。その事案の発生と処理の経過、および今後の対策について下記のとおりご報告申し上げます。

【不適正事案の概要】

 弊協会の上部団体である「(公益社団法人)日本トライアスロン連合:略称JTU」から、毎年アスリートの皆様が一年間頑張られた努力の結果を公式に認定する「エイジNCS認定証」及び「エイジグループポイントランキング」(年代別6位までの方々への表彰状)が弊協会事務局へ送付されておりましたが、2013年から対象者の方々にお渡しできていないという事案が発覚しました。

 発端は、4月23日に対象者のおひとりから「どうしたら受け取ることができるの」との問い合わせからでした。

 2024年度分は2025年4月上旬にJTUより弊協会事務局に送付されていることを確認しました。事務局に確認しましたところ、認定証はJTUから届いているものの、まだ送付されていないことが判明しました。

 あわせて2023年度の「認定証」についても郵送されず、事務局に放置されているという、あってはならない事実が判明し、事務局よりお詫びの文書とともに二年分の「エイジNCS認定証」を対象者の方々に送付させていただくこととしました。

 その後調査をすると、2013年に事務局を移転した以降の「エイジグループランキングの表彰状」も事務局に残されたままで、ご本人の手に渡っていないという対象者の皆様方の努力の結果を無にし、尊厳をないがしろにする、あってはならない不適切極まりない対応が長年続いていた重大な過失事案があったことが判明しました。

 事務局に残っていたのは16名の対象者分、計33枚の認定証(表彰状)でした。

【事案の対応について】

 事務局の報告を受け、協会内では初期的な対応として今日までに、対象者の方々へはお詫びとともに認定証・表彰状を郵送で送らせていただいております。  

 しかし、事の重大さから一時的な対応で済むわけがなく、5月6日に臨時理事会を緊急に開催し、抜本的な対策について協議しました。

 席上、元会長からは今回の事案の責任をとるため辞任の申し出があり、役員(代表理事・会長と副会長の変更・就任が承認されました。

 その後、新会長を中心に事後対応を進め、このような事案が発生した事実は事務局担当者個人の怠慢に起因するものの、長年にわたってそのような事実に気付かなかった弊協会、組織としての責任が大きい重大事案と判断しました。

 再度、協会全体でガバナンスを適切にし、登録会員および関係団体の皆様に全員が襟を正すことを示し、それに伴う役員体制の見直し、再発防止策などを以下のとおり公開することとしました。

【今後の協会の責任ある体制について】

  • 役員交代について

  5月6日開催の臨時理事会において、代表理事・会長と副会長を以下のとおり変更しました。

  代表理事・会長 木本浩司(前副会長)

   ※山田康晴は代表理事および理事を辞任

  副会長 寺家正昭 (事務局兼任)

 (5月16日に津法務局に登記申請し、認証されました。)

2.体制の見直し

 ・事務局メールアドレス(理事共有)の設置。 ※2024年度より既に稼働中

 ・事務局を鈴鹿から松阪に移転。

          5月末に臨時社員総会を開催し、承認を得る予定。

          (現在、通信環境などを整備する移転準備を進めており、7月末に稼働予定)

 ・理事の役割分担見直し。※7月稼働予定

 ・現在策定中の弊協会の「中・長期計画」を公開し実践する。 ※6月公開予定

 ・競技経験の長い法務専門家を顧問に置く。※新事務局稼働と同時期予定

3.再発防止策

 ・新たな事務局には専用ポストと専用電話回線(転送機能あり)を設置する。

 ・届いた郵便物は随時、理事・監事・委員に共有し対応する。

 ・事務局メールアドレスに届いたものは随時、理事監事・委員に共有し対応する。

 ・毎月第二水曜に開催する定例理事会に加えて、第四水曜に事務局会議(会長・副会長ほか必要なメンバーでを招集)を開催し、情報を交換・共有する。

 ・今後の「エイジNCS認定証」対象者については,4月の社員総会の場、または終了後のイベント開催の冒頭でその栄誉を称え手渡すこととする。

 ・三重県協会登録選手が全国の大会で入賞されたニュースは、三重県協会のHPなどに掲載しその栄誉を広く会員に周知する。

 ・「エイジNCS認定証」対象者がJTUより発表されたら、三重県協会のHPなどに三重県選手の情報を掲載し戦績を讃える。

 ・理事・監事・委員のコミュニケーションはもとより、登録会員・関連団体とのコミュニケーションの充実を図る。

 

 皆様には多大な不信感を抱かせましたこと、心よりお詫び申し上げます。

 勿論この報告がゴールではありません、信頼回復へのスタートと考えています。

 今策定中の、「三重県協会のミッション・ビジョン」の実践活動、これが信頼回復への道と肝に銘じ、今まで以上に県内における競技の普及と組織の強化に向け努力する所存ですので、ご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

敬 具

2025年5月30日

一般社団法人 三重県トライアスロン協会

代表理事・会長  木本 浩司

新役員名簿

会長(代表理事)木本 浩司監事西村 善之
副会長寺家 正昭監事今西 孝彰
副会長加藤 とも子  
理事小野 勝義委員枡田 貴理丸
理事小野塚 孝委員佐々木 智徳
理事長井 弘美委員岡田 孝平
理事谷川 裕昭委員坂部 葉子
理事大山 陽一郎  
理事上川 晃顧問丹羽 良志輝
理事長谷川 厚志顧問下野 幸助
理事竹谷 直記顧問石坂 俊雄